症状

寝返りなど特定の頭位をとった際に、ぐるぐるめまいやふわふわめまいが一過性におきます。内耳にある耳石器から剥がれ落ちた耳石が、同じく内耳にある半規管に迷入しておこります。聴覚症状(難聴、耳鳴り、耳のつまり感など)は伴いません。めまいの持続時間は1分以内、同じ頭位変換を繰り返すとめまいが軽くなることが多いですが、迷入した石の場所や状態により、めまいの持続時間や特徴が多少異なります。原因不明ですが、加齢による耳石の変性、カルシウム代謝異常、頭部外傷、先行する突発性難聴やメニエール病などの内耳障害などの影響が考えられています。

検査

色々が頭位をとりながら目の動きを観察する頭位眼振検査、頭位変換眼振検査を行います。めまいを起こす他の疾患の除外のために聴力検査を行います。

治療

自然治癒することが多いですが、軽快しない場合は抗めまい薬を使用します。眼振検査の結果によっては耳石置換法(理学療法)を行います。
*首や腰の状態による眼振検査や耳石置換法ができないことがあります。