耳管とは、耳と咽頭(のど)を結ぶ管でありその主な機能は、
1.気圧の調節:中耳の空気圧を外部の気圧と調節します。外部の気圧が変化したとき(高い所に登ったり飛行機に乗ったりしたとき)、耳管が開いて中耳の圧力を調節し、鼓膜の変形を防ぎます。これにより耳が詰まった監事や聞こえの変化を防ぐことができます
2.粘液の排出:中耳から粘液を排出し、中耳内の空間を清潔に保ちます。これにより中耳炎やその他耳の感染症を予防します
3.咽頭からの微生物の侵入を防ぐ:耳管は通常閉じられていますが、嚥下や咳により開閉します。これにより咽頭からの微生物や異物の侵入を防ぎます。
この耳管が狭くなったり開いたままになることで病気を起こします。

症状

耳管が狭くなることによって、耳のつまり感、音がこもる、耳鳴りがする症状や場合によっては、音が響くことがあります。

検査

視診:鼓膜の観察を行い鼓膜の凹みがないかを確認します。
ティンパノメトリー検査:鼓膜の動きを確認します。

治療

保存的治療:鼻すすりが原因となるため鼻疾患の薬物治療を行います。
耳管処置:鼓膜の凹みを改善するためのどの奥の耳管咽頭孔から空気を送りつまりを改善させます。
症状が強い場合は鼓膜チューブを挿入することもあります。