症状

ある一瞬、突然に、急に聞こえが悪くなる病気です。難聴のほかに耳鳴り、耳の詰まった感じ、めまいなどの症状がみられることもあります。病気の原因はいまだ不明と言われています。
★当院を受診する方は繁忙期での業務負荷や対人のストレス、ご自宅での育児や介護などのストレスを契機に発症する方もみられます。

検査

聴力検査:左右の聴力を調べ異常の有無を確認します。
めまい検査:めまい症状がある場合は眼振検査(目の動きを観察する検査)を行います。

治療

①ステロイドホルモン剤
神経鞘の腫れを軽快し、炎症の抑制や内耳の機能回復のための使用します。B型肝炎に関わる抗体測定(HBs抗原、HBc抗体、HBs抗体)を行い耳鼻科の治療終了後、肝臓専門医の先生に紹介することがあります。
②脳循環改善薬(ATP)
内耳の血流を改善します
③ビタミンB12製剤
傷ついた神経を修復します
①~③の治療を組み合わせて行います。また漢方薬を併用することもあります。
糖尿病の既往がある方やご高齢の方、高度難聴の方は入院での加療をお勧めし連携病院へ紹介することがあります。また高気圧酸素療法を行う場合は福岡徳洲会病院、福岡記念病院、聖マリア病院へご紹介を行います。

予後

発症早期からの治療が推奨されています。発症からの時間が経過していると回復が悪いのが実情です。発症からの時間が経過している場合も、患者様とお話をして治療行うことはありますが、少なくとも10日以内には受診しての検査を勧めています。