症状
当院では、咽頭淋菌感染症、咽頭のクラミジア感染症を対象としています。梅毒感染症に関しては皮膚病変の合併もあるため当院では検査を行っておりません。
咽頭淋菌感染症、咽頭のクラミジア感染症に関しては、急性扁桃炎症状をきたし扁桃に膿の付着を伴うもの、痛みを伴う場合もありますが、無症候性感染といって全く症状のないものもあります。感染機会としては、様々ありますが当院ではパートナーの感染があり、パートナーからの水平感染も多くみられます。
検査
視診では判断がつきません。
扁桃と咽頭後壁(上咽頭近く)を擦過し細胞の検査(TMA法)を行い陽性の判定を行います。
治療
性感染症診断・治療ガイドラインに基づいて治療を行います。
咽頭淋菌感染症
セフトリアキソン1g点滴加療を行います。セフトリアキソンの薬剤アレルギーがある場合、ニューキノロン薬やミノサイクリンの使用を検討します。
咽頭のクラミジア感染症
抗生剤の内服治療を行います。患者様の要望を伺って、アジスロマイシン4錠の内服(1日で終了)か、クラリスロマイシン2錠内服(10日間)を選択していただきます。
*性行為感染症は、病院での検査だけでなく、ご自身で検査をされて陽性の場合の治療希望もありますので、他院で検査を実施した場合、ご自分での検査で陽性の場合は検査結果のわかるものをご持参ください。
予後
咽頭淋菌感染症、咽頭のクラミジア感染症は、点滴治療終了後、または内服が飲み終わってから2週間後に陰性の確認検査が必要となります。
陰性確認の検査が終了するまでは性行動を控えて頂く必要があります。