症状
扁桃(のどの奥にあるリンパ組織)が細菌やウイルスに感染して炎症を起こす状態です。のどの痛み、発熱、膿がでる、食欲の低下等をおこします。
検査
視診
溶連菌検査:溶連菌感染が疑われる場合は溶連菌検査を行うことがあります。
内視鏡検査:周囲への炎症波及がみられる場合、内視鏡を用いて深部の観察を行うこともあります。
治療
扁桃炎の程度により異なります。
扁桃炎は程度により、化膿性扁桃炎<扁桃周囲炎<扁桃周囲膿瘍となります。
内服治療
細菌感染が疑われる場合抗生剤の内服治療を行います。
点滴治療
扁桃周囲炎や扁桃周囲膿瘍の場合、痛みが強く経口摂取量の低下がある場合は抗生剤の点滴治療をすることもあります。
外科的治療
膿瘍形成を認める場合は、膿の溜まっている軟口蓋を穿刺、または切開することにより膿を外に排出します。
何度も繰り返す扁桃炎の場合は、手術による摘出を勧め治療可能な病院を紹介します。
予後
途中で抗生剤治療を止めることによりぶり返すことがあります。痛みはなくなっていても違和感が続いている際は治療の継続が必要です。